合格体験記 interview

調査士総合Aコース

3年間で得た「勉強癖」という貴重でかけがえのない財産

青森県在住 神 徹也

受験のきっかけ~ 独学の1年目、そして早稲田法科に入学するまで

私は、以前の春4月に教育訓練給付制度の1日スクーリングで、一度、早稲田法科専門学院の教室におじゃましたことがありました。授業中書式練習の際に、松元先生に一言声をおかけいただいて、とても励みになったことを思い出します。  いつも通信DVDでしかお目にかかれない松元先生と深田先生の授業風景は、教壇から伝わる先生の熱意と真剣な受講生の視線がとても印象的でした。  私は若い20代の頃、まだ東京王子の測量専門学校に通っていたとき、一度調査士を目指そうと東京に残ろうと考えたことがあります。しかし、当時の担任の先生の勧めで、先生の最初の教え子が経営しているという地元の青森の測量会社に就職することにして以来、現在に至ります。当時かなわなかった夢が、今一時的にこの教室で再現されていると思うと、まるでタイムスリップでもしているような瞬間がとても心地よいものでした。  私は今年で51歳です。  一昨年前、50歳を目前に地元の建設コンサル会社をリストラされ失業し、その後はまた地元の測量会社で、アルバイト生活をしていました。  自分でいくつかの現場を抱えて仕事をしていた会社勤務の頃は、時間的にというより気持的に余裕がなかったせいか資格試験には程遠い生活だったのですが、失業後、多少時間に余裕が出来て、結果的に調査士試験を目指すことができたことにむしろ人生の転機を感じました。 まさに「ピンチはチャンス」到来ということになったのです。  しかしこの後、もともと勉強嫌いな私は、積み重ねることの大切さを今この歳になって嫌というほど思い知らされることになりました。勉強は時間ではないという変な知能指数至上主義的な考えを思っていた私が、根底的に考え方を変えざるを得なかったのは、人間は忘れる生き物なのだということと、もうひとつは何回やっても同じ誤りをしてしまうものなのだということを身をもって感じたからです。どこか頭に欠陥があるのではないかと思うくらい同じことを繰り返すのです。そこで、私の取った具体的な学習方法は、奇抜なことは一切なく、誰もがやっている覚えられない事項を抽出し、それを徹底的につぶすことの繰り返しでした。    1回目の受験は、失業中、市販されている基本書と問題集を一回まわす程度で臨みました。ほぼ非武装の無謀な戦いを挑み悔しさもなく惨敗。しかし、この試験は初心者が独学で短期合格することはまず無理であることを実感。特に書式問題に関しては、何から手をつけてよいか一切わからなく、受験対策校探しから始まりました。私が最初に手にした基本書は、早稲田法科専門学院の受験100講〔Ⅰ〕理論編だったということもあって、私は迷わず通信「調査士総合Aコース」を選びました。

調査士総合Aコース受講にて、早稲田法科での学習スタート

 私は総合AコースのDVD講義をその年の10月から始めて、全て3回繰り返しました。なかなか理解できないときは、録音してスキマ時間を利用し、繰り返し聴くようにしました。 択一問題の対策は、100講〔Ⅰ〕理論編と過去問題集をそれぞれ3回まわすことで、よくわからない肢を抽出し、わからない肢だけを集めて再度3回まわすことを繰り返して精度を高めることができました。  書式問題は、100講〔Ⅲ〕書式編を、①全体を熟読する、②解答解説を見ながら書く、③見ないで問題を解く、の3段階で基本を固め、③の段階でスピードをつけるためにその都度、時間を記録し、やはり3回まわして、最終的に時間のかかる問題を重点的に練習しました。総合Aコースの書式練習もやりましたが、常に傍に置いて書式を思い出すのに100講〔Ⅲ〕書式編はテキストとしてかなり有効でした。  実力が一番ついたと実感したのは、4月から始まった全国答練が決め手だった気がします。私は初心入門者でしたので、DVD解説を何回も繰り返しながら見ながらの学習はとても力がついたと思います。答練の問題は5回くらい繰り返しました。  深田先生の、民法の講義はとても緊張感がありDVDの中からいつ指されるかと思うくらいでした。一言一言を理解するのに最初は時間がかかりましたが、100講〔Ⅱ〕理論編を読んで理解できるようになった3回目あたりに分散していた言葉に糸が繋がっていくのが実感できました。 「早稲田なら初心者でも1年で合格できる」というのがわかる気がしました。  そして、昨年2回目の受験は、相当自信を持って臨むことができ、択一は8割を確保できたことを試験中に実感、建物書式に多少時間を取られましたがほぼクリア、「これはいける」と思っていたところが最後に土地書式問題の意味が何回読んでも把握できず、焦って頭が真っ白になり地積測量図の鉛筆下書きまでしか出来ず、最後ペンで仕上げる事ができず、土地書式は完全には作成することが出来ませんでした。結果敗退。絶対に受かるつもりで受験したのでかなり悔しい思いをしました。  やはり土地図面を書かずに絶対合格はあり得ない。当たり前のことを当たり前にできないようでは何回受験しても同じ結果にしかならないということを思い知りました。

早稲田法科「調査士総合Aコース」を受講して2回目の受験で合格!

その後、3回目の受験は、昨年の敗退で心が折れ、なかなか立ち上がれませんでしたが、12月頃からようやく始め、全て忘れてしまっていた状態でしたので、また最初から昨年の資料を変えることなく始め、同じ学習を繰り返して臨みました。昨年の貯金があるもののピークまで持っていくのに、やはり試験直前までかかりましたが、「最後は直前が全てものをいうんだ」という松元先生の言葉の重みが本当によくわかりました。  今年の試験は、とにかく何が何でもとにかく土地図面を仕上げることだけを至上目標に掲げ、最後まで粘り、やっと何とか完成させることができました。今年もやはりまったく時間に余裕がなく、建物を完成させた時には、あと50分しか時間がなく、本当にぎりぎりまでかかってしまいました。面積計算に必要な最終座標が出せず、昨年だと焦っていたところ、今年は焦る暇もなく諦め、最後は図面を書きなぐったという感があります。 「できるところを確実にできるようにする。できないところは皆ができないんです。」松元先生がおっしゃる基本を忠実に繰り返すことの大切さを語る意味を、やっと今年は自分の頭の中で形にできたと思います。  試行錯誤しながら時間の使い方を工夫する勉強癖ができたことと、試験時間150分の集中力を絶やさない訓練をしたことは、精神的に以前の自分よりも随分高いところに登って来れたという実感があります。これも私の気持ちを最後まで支えてくれた、深田先生、松元先生をはじめとした諸先生方のご指導ご助言を頂いたからこそと確信しております。  これからは25年の測量経験を活かして調査士開業を目指すとともに、この3年間で得た「勉強癖」という貴重でかけがえのない財産を手に、更に人間的に成長していけたらと考えております。 本当にお世話になりました。ありがとうございます。 これから受験なさる方の一助になれれば幸いです。